糖尿病と血管の病気の関係

続・糖尿病50話:第31話 糖尿病は血管の病気! (2008/11/4、毎日新聞)

糖尿病は血糖が高くなる病気ですが、長期間、血糖値が高い状態が続くと、全身の血管に影響を及ぼし、細小血管や大血管の合併症を起こします。糖尿病患者の死因として最も多いのは大血管症、つまり心血管病です。特に欧米では狭心症、心筋梗塞(こうそく)などの冠動脈疾患による死亡は糖尿病患者の死因の3~5割を占めており、わが国でも脳血管障害とともに死因の上位に位置します。

記事によると、糖尿病患者の死因の上位に位置するのが冠動脈疾患なのだそうで、その冠動脈疾患の発症頻度が増加傾向にあるそうです。

糖尿病患者の冠動脈疾患の特徴を記事のなかからまとめてみました。

  • 非糖尿病者に比べて、階段昇降や歩行時の前胸部の圧迫感などの狭心症の症状が出にくい。
  • 心筋梗塞になっても症状が強くないため、心筋虚血が重症にならないと胸痛を感じにくい。
  • 冠動脈は右、左に大きく分けて太いのが3本ありますが、糖尿病患者では3本ともに動脈硬化が起こって内径が狭くなることが多く、枯れ枝状の細い血管になり、またカルシウムの沈着(石灰化)も高頻度に認められます。

動脈硬化が起こる原因は、糖尿病と合併して起こる病気の脂質異常症(高脂血症)高血圧メタボリック、喫煙、運動不足などの生活習慣も重要になっています。

冠動脈疾患の発症を予防するためにも、食生活の改善や運動不足の解消などが必要です。

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広島で「未病フォーラム」 歯周病が糖尿病になる危険性を高める

趣味楽しみ長生き 広島で「未病フォーラム」 (2008/11/9、中国新聞)

広島大院医歯薬学総合研究科の栗原英見教授は「歯の健康増進力」と題して講演。

高齢者に多い歯周病は、糖尿病や動脈硬化になる危険性を高めると指摘し、「病気になる前に、口の中の健康に気を配って」と呼び掛けた。

歯周病が、糖尿病動脈硬化になる危険性が高める可能性があるということが取り上げられていたそうです。

今後も糖尿病と歯周病の関係には注目です。

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糖尿病患者の半数でアルツハイマーの初期症状を確認 

糖尿病患者の半数で確認 アルツハイマーの初期症状(2008/11/8、神戸新聞)

糖尿病の通院患者の半数以上に、「海馬傍回(かいばぼうかい)」と呼ばれる脳の部位が萎縮(いしゅく)するアルツハイマー病の初期症状がみられることが、加古川市内の病院に勤務する医師らの臨床研究で分かった。

糖尿病患者の半数以上に、アルツハイマーの初期症状があることが確認されたそうです。

記事によると、このことはインスリンと関係があるようです。

インスリンには記憶、学習機能を高める作用もあり、鬼頭医師は「糖尿病でインスリン反応性が低下することが、アルツハイマー病発症につながっている」としている。

現在、糖尿病の患者は世界中で増加傾向にあることから、今後、アルツハイマー病の患者も増加するということになるのでしょうか。

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「糖尿病」診断されたら眼科検診を 糖尿病網膜症(糖尿病の合併症の一つ)に注意

「糖尿病」診断されたら眼科検診を 合併症の一つ、網膜症に注意(2008/10/29、MSN産経)
http://sankei.jp.msn.com/life/body/081029/bdy0810290836002-n1.htm

自覚症状なく進行/重篤化すると失明も
日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれる「糖尿病網膜症」。
しかし、発症するのは、糖尿病になって5年から10年後。
しかも重症化するまで自覚症状がないため、気づいたときは手遅れというケースも少なくないという。
今年度から始まった“メタボ健診”は、糖尿病など生活習慣病の早期発見を目指す。
糖尿病と診断されたら、年1回は眼科の検診を受けたい。

糖尿病で気をつけたいのが糖尿病の合併症

その中でも失明の原因である糖尿病網膜症には気をつけたいところです。

もし、健診等で糖尿病と診断された場合は、眼科専門医に診ていただくことをお勧めします。

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糖尿病の啓発イベント

糖尿病の情報あふれる啓発イベント(ゲンダイネット)

予備軍を含めると、糖尿病患者は1870万人に上る。4年前より250万人も増えていて、糖尿病対策が重要な課題になっている。
そこで、製薬会社のノボノルディスクファーマは、11月14日の世界糖尿病デーに、糖尿病について役立つ情報が満載の啓発イベントを行う。
●日時 11月14日(金)AM11~PM7
●場所 明治安田生命ビル1F MY PLAZA アトリウム(東京都千代田区丸の内2―1―1)

このイベントでは、糖尿病に関する情報コーナーが設置され、また、専門家に食事や運動に関する相談もできるそうです。

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糖尿病の検査

糖尿病講座:(13)糖尿病の検査(2008/10/14、毎日新聞)

糖尿病には、多飲・多尿などの自覚症状がありますが、糖尿病に真に特異的な症状ではありません。また、初期で合併症がない場合は、自覚症状に乏しい場合も多いです。したがって、糖尿病を疑った場合や健診を受診する場合、糖尿病のスクリーニング検査を受けることがとても重要になりますが、検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査が代表的です。尿糖検査は簡単にできるという利点がありますが、一般に尿糖は血糖値がかなり高くならないと出現しないため、空腹時の尿糖スクリーニング検査はあまり意味がありません。逆に、腎性糖尿といって、血糖が正常な(つまり、糖尿病でない)場合でも尿糖が陽性になる場合もあります。やはり、血糖検査が一番重要です。

糖尿病には、糖尿病特有の自覚症状がないため、自分で判断するのは難しいです。
そのため、できれば糖尿病になる前に定期的に健診を受けることが重要になる。
そして、その糖尿病の検査で重要なのは、血糖検査です。

糖尿病を診断する基準が記事の中で紹介されています。

現在のわが国の診断基準では、空腹時血糖値≧126mg/dL、75g経口糖負荷試験2時間値≧200mg/dL、随時血糖≧200mg/dLのいずれかが、別の日に行った検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよいとされています。

糖尿病と診断されると、その後は、どのタイプの糖尿病かを決める必要があります。

前述したとおり、糖尿病には、糖尿病特有の自覚症状がないため、糖尿病(特に糖尿病の合併症)になる前に定期的に健診を受けましょう。

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糖尿病と歯周病

最近の研究によって、糖尿病歯周病は、深い関係にあることが分かってきています。

糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周病にかかっている人が多いといわれています。

それは、糖尿病になると、唾液の分泌量が減って歯周病菌が増殖したり、免疫機能や組織修復力が低下して、歯周病が発症・進行しやすくなるからだと考えられます。

さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化する、という逆の関係も明らかになってきているようです。

つまり、歯周病と糖尿病は、互いに影響を与えている関係であると考えられるようになってきています。

糖尿病の初期の段階では、自覚症状がないので、自分では、糖尿病だとほとんどが気づくことはないと思います。

歯周病の症状がある人は、もしかすると糖尿病または糖尿病予備軍かもしれませんので、気になる方は一度見てもらうといいかもしれません。

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